経緯
ゲーム動画を録画する中で容量不足に悩まされていた僕は新しく2TBのHDDを買い足すことにした。HDDを追加する段階でWindows8には複数ドライブを一つにまとめることができる”記憶域プール”という機能を知り、試してみた。その結果アマレコTVでゲーム動画を録画できなくなった、という始末である。まったく本末転倒だ。
※アマレコTV…ゲームの動画を録画するフリーソフト
記憶域プールとは
参考サイト…第14回 ディスクを仮想化する記憶域プール機能 (1/3)
Windows8に新たに追加された機能で、複数のHDD(SSD) を仮想ドライブとして一つにまとめることができる。仮想ドライブなので実際よりも多くの容量を設定することが可能で、実際僕も2TB×2のHDDを使用したが、設定したのは8TB(上画像参照)。
Windows8に新たに追加された機能で、複数のHDD(SSD) を仮想ドライブとして一つにまとめることができる。仮想ドライブなので実際よりも多くの容量を設定することが可能で、実際僕も2TB×2のHDDを使用したが、設定したのは8TB(上画像参照)。
記憶域プールを利用したのは、単に複数のHDDを使い分けるのが面倒だったからだ。
記憶域プールにはフォーマット(初期化)済みのHDDしか使えないので、新しく買った2TBのHDDを記憶域プールに設定し、これまで使用していた2TBのHDDから記憶域プールにデータを全て移行した。そして空になったHDDをフォーマットし、これも記憶域プールに加える事で4TBとした。
記憶域プールの設定時には、いわゆるバックアップ機能を備えさせるかどうか選択できたのだが、最大容量が減るのが嫌だったため、バックアップ機能を付けなかった。これが大きな失敗だった。
記憶域の設定(4種類)
- シンプル(回復性なし)…バックアップ機能なし
- 双方向ミラー…同じデータを2つのディスクに書き込む方式
- 3方向ミラー…同じデータを3つのディスクに書き込む方式
- パリティ…データを2台以上のディスクに分散して書き込み、さらにデータ修復用のパリティデータを別のディスクに書き込む方式
上記のうち僕が選んだのはシンプル。そのため、一度記憶域にしたHDDを取り外すことはできない…。
アマレコTVと記憶域プールは相性が悪い
今回僕が陥った不具合は、録画の保存場所を記憶域プールに設定した時録画が失敗し、アマレコTVがフリーズする、といったものだ。現れた現象を箇条書きで示すと、
- 録画ボタンを押して4,5秒でゲーム画面が動かなくなり、アマレコTVはフリーズ
- ゲーム画面が動かなる前に録画停止ボタンを押してもそこでフリーズ
- 録画した動画ファイルは破損
- コーデックを軽いものに変更しても、録画可能な時間が数秒伸びるだけで結局変わらず
- SSDでは録画はできた
※コーデック…録画時に圧縮する方式。Amvとか書いてあるアレ
このことから考えられるのは、HDDを一つにまとめた結果書き込み速度が低下し、録画できなくなってしまったのではないか、あるいは録画時に複数のHDDに分散させながら書き込んでいる、ということだろうか。どちらにせよ書き込み時のエラーだということは間違いない。録画済みのファイルを記憶域プールに保存しても無事再生できることからもそう言える。
HDDの書き込み速度 |
SSDの書き込み速度 |
試しに720P、30FPSで1分間録画してみたが、動画の容量は約900MBだった。書き込み速度としては単純に30MB/sであるから、HDDでも十分だと思うのだが、どうもうまくいかない。
結論を言えば、今からHDDを買い足そうと考えている人は、記憶域プールを録画場所にできない、ということを頭に入れておいてほしい。
終わりに
まさか録画できないとは思わなかった。人柱としてこの記事を残したかった。
仕方がないのでもう一つHDD(1TBほど)を買って、それをPS4に換装して、もともとPS4に入っていたHDD500GBをPCに入れようかと考えている。そして録画時はHDDに保存し、録画し終わったら随時記憶域プールに入れていく、というやり方でうまくいくはずだ。
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